私たちは木の使い方を忘れてしまうのではないか。
人類は数万年もの間、木を生活の中で多用し、使う技術を磨き続けてきました。
しかし、技術は使わなければ受け継がれず、なくなってしまいます。
使わなければ木を燃やして暖をとるという、祖先からの技術・使い方さえも忘れてしまうのです。
木は再生可能な資源、かけがえのない木という財産を有効活用する。
再生できない資源である石油に頼る生活には限界があります。
私たちは今の生活を見直し、早急に循環型の社会をつくる必要があるのです。
木は再生可能な資材です。
木のもつ美しさ、良さは誰もが認めるところですが、木をどこにどのように使うか、新しい使い方を見つけることが必要ではないでしょうか。
木材を生活に活用すれば、 化石燃料でつくる材料の使用を減らし、木の使い方を次の世代に伝えることができます。
木に対する誤解を解くために、
公共建築にもっと木造を。
日本の子どもたちは木に愛着をもってくれるのでしょうか。
本当の木の良さ・やさしさに触れてくれるのでしょうか。
私たちが集う、もっとも身近に使う公共建築こそ、木でつくるべきなのです。
木で公共の建築をつくることは、 循環型社会の形成に寄与し、人の身近なところで木の良さをPRし、木を使う技術を発展させることにつながります。
公共建築を30年で取り壊すような建築をやめ、200年、300年、1000年と使える木造建築を子孫に残していきたいものです。